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カテゴリー: 心の持ち方・考え方

  • 心の掃除で明日を迎えよう!いまできる「八つのほこり」の払い方

    心の掃除で明日を迎えよう!いまできる「八つのほこり」の払い方

    毎日毎日、慌ただしい日々を送っていると、ふとした瞬間に、なんだか心がモヤモヤしたり、スッキリしない重さを感じたりすることはありませんか?

    たとえば、朝起きた時に「今日も仕事か…」と気分が乗らなかったり、SNSを開けばキラキラした誰かの投稿が目に入り、自分の現状と比べて焦りや落ち込みを感じてしまったり。

    あるいは、職場での人間関係。 「どうしてあの人はあんな言い方しかできないんだろう」とイライラしたり、「なんで自分ばかりこんなに頑張らないといけないんだ」と不満を感じたり。

    そんな時、私たちの心は、まるで部屋の隅にいつの間にか溜まってしまう「ほこり」で曇ってしまっているのかもしれません。

    天理教の教えでは、この心の「ほこり」をきれいに掃除することで、毎日をもっと明るく、晴れやかな気持ちで過ごせるようになると教えていただいています。

    「掃除」と聞くと少し大変そうに聞こえるかもしれませんが、決して難しいことではありません。大切なのは、まず「あ、今ほこりが溜まってるかも」と自分の心に気づいてあげること。そして、その払い方を知ることです。

    この記事では、天理教で教えられる「八つのほこり」を、皆さんの身近な例えを通してお話ししたいと思います。

    この記事を読み終わる頃には、心をスッキリさせるヒントが見つかり、明日をもっと元気な気持ちで迎える準備ができているはずです。一緒に、「心の掃除」を始めてみませんか?

    「八つのほこり」って、なんだろう?

    そもそも、なぜ心に「ほこり」が溜まるのでしょうか。

    天理教では、私たちの身体は親神様(おやがみさま)からの「かりもの」であり、心だけが自分のもので、自由に使うことをお許しいただいている、と教えられています 。これを「かしもの・かりもの」の理(り)と言います。

    考えてみれば、心臓が動いているのも、息をしているのも、自分の力ではありませんよね。夜寝ている間も、意識しなくてもちゃんと身体は働き続けてくれています。これはすべて、親神様からの温かいご守護のおかげです。

    自由に使うことを許されている唯一の「心」。だからこそ、その使い方次第で、私たちの毎日は喜びや感謝で満たすこともできれば、反対に、使い方を間違ってしまうこともあるのです。

    この「間違った心遣い」や「自分中心の心遣い」のことを、私たちは「ほこり」と呼んでいます 。

    ここで、とても大切なことをお伝えしたいのですが、「ほこり」は「悪」や「罪」ではない、ということです。

    家の中にほこりが溜まるのは、私たちがそこで生活している証拠ですよね。それと同じで、心のほこりも、私たちが一生懸命に生きているからこそ、悩み、考え、行動する中で自然と積もっていくものなんです 。誰にでも、ほこりは積もるものです。

    だから、「ほこりが溜まっている自分はダメだ」と責める必要は全くありません。

    ほこりは、気づいて、サッと掃けばきれいになります。ただ、放っておくとどんどん積もり重なって厚くなり、心の窓を曇らせてしまいます。せっかくの明るい日差し(親神様からの温かいご守護や、日常の小さな幸せ)が、ほこりで遮られて見えにくくなってしまうのです。

    私たちが目指すのは、「陽気ぐらし(ようきぐらし)」という、お互いがたすけ合い、喜びあふれる世界です。

    心のほこりを掃除することは、その「陽気ぐらし」を実現するために、まず自分自身の心を晴れやかにし、周りの素晴らしさや「ありがたさ」に気づくための、とても大切な一歩なのです。

    それでは、具体的に「八つのほこり」とはどんなものか、一つひとつ見ていきましょう。

    あなたの心にも積もってる?
    「八つのほこり」チェックリスト

    天理教では、心のほこりを掃除する手掛かりとして、「をしい、ほしい、にくい、かわい、うらみ、はらだち、よく、こうまん」という「八つのほこり」をお教えいただいています

    私たちの日常に当てはめながら、一緒にチェックしてみましょう。

    1.をしい(惜しい)

    これは、出すべきものを出し惜しんだり、自分の力を十分に使うことを惜しんだり(骨惜しみ)、嫌なことを人にさせて自分は楽をしたいと思う心遣いです

    <日常のこんな場面>

    • 仕事で後輩から質問された時、「これを教えたら自分の時間が取られるな…」と、つい面倒に感じて説明を省略してしまう(心の働きを惜しむ) 。
    • チームで何かを成し遂げた時、本当は周りのサポートのおかげなのに、その感謝の言葉「ありがとう」を口に出すのを惜しんでしまう。
    • 会議の準備や飲み会の幹事など、みんなが嫌がる役割を「誰かやってくれないかな」と、自分から引き受けることを惜しむ心(嫌な事を人にさせて、自分は楽をしたい) 。
    • 募金や寄付の機会があっても、「自分のお金が減るのは惜しい」と思ったり、「税金を納めるのを嫌だな」とためらってしまう(納めるべき物を出し惜しみ) 。

    <心の掃除のヒント> 私たちは皆、親神様から素晴らしい身体や才能、時間という宝物をお借りしています。その力を、自分のためだけに使うのではなく、人の喜びのために使わせていただいた時、それは巡り巡って自分自身の大きな喜びや「徳(とく)」となって返ってきます。「惜しい」と感じた時こそ、「喜んで使わせていただく」チャンスです。

    まずは「ありがとう」の一言を惜しまないことから始めてみませんか? 電車の席を譲る、落ちたものを拾ってあげる。そんな小さな人のための行動が、心をピカピカにしてくれます。

    2.ほしい(欲しい)

    これは、心も尽くさず、身も働かずに金銭や物を欲しがったり、自分の徳を忘れて不相応に良いものを着たり食べたがったり、すでにあるのに「もっと、もっと」と欲しがる心遣いです 。

    <日常のこんな場面>

    • SNSを見て、友人が持っているブランド品や、同僚の昇進を素直に喜べず、「いいなぁ、自分も欲しい」「なんであの人だけ…」と妬ましく思ってしまう。
    • 「楽して稼ぎたい」とばかり考え、日々の仕事への努力や工夫を怠ってしまう(心も尽くさず、身も働かずして) 。
    • すでに十分な服や靴を持っているのに、次から次へと新しいものが欲しくなり、心が満たされない(あるが上にも欲しがる) 。

    <心の掃除のヒント> 「欲しい」という気持ちは、向上心の源にもなりますが、それが他人との比較から生まれると苦しくなります。大切なのは「たんのう(今を喜ぶ)」の心です 。

    今、自分がいただいているものに目を向けてみましょう。今日も元気に起き上がれたこと、仕事があること、話せる仲間がいること。当たり前のように思える「今ある恵み」に気づき、「ありがたいなぁ」と満足できる時、心は自然と満たされていきます。

    3.にくい(憎い)

    これは、文字通り、人を憎む心遣いです。自分のためを思って言ってくれる人に対して反感を抱いたり、身内同士でいがみ合ったり、人の陰口を言ったりすることも含まれます

    <日常のこんな場面>

    • 仕事でミスを厳しく指摘してくれた上司に対して、感謝よりも先に「なんであんな言い方しかできないんだ!」と反発し、憎らしく思ってしまう(自分のためを思って言ってくれる人に、かえって気を悪くして反感を持つ) 。
    • 過去に自分を傷つけた人のことを、いつまでも忘れられずに「許せない」と思い続けてしまう。
    • 意見が合わない同僚のことを「あの人、本当に嫌い」と毛嫌いし、周りに陰口を言ってしまう(陰口を言って、そしり笑う) 。

    <心の掃除のヒント> 人を「憎い」と感じている時、実は相手以上に自分自身の心が苦しんでいます。相手を無理に許す必要はありません。ただ、相手にも相手の事情や立場があったのかもしれない、と想像してみることです。

    私たち人間は、誰もが未熟なところを持っています。相手も同じ親神様の子ども、兄弟姉妹です。相手を憎むエネルギーを、自分自身が前を向くためのエネルギーに変えていきましょう。

    4.かわい(可愛い)

    これは、わが身さえ良ければ、人はどうでも良いという心 。あるいは自分の家族や身内さえ良ければ、という自己中心的な心遣いです。

    <日常のこんな場面>

    • チームプロジェクトで、他のメンバーが困っていても「自分の担当分は終わったから」と手伝おうとしない。
    • 「自分さえよければいい」という考えで、電車の乗り降りのマナーを守らなかったり、ゴミのポイ捨てをしてしまったりする。
    • 自分の子どもや家族のことばかりを優先し、周りの人との約束やルールを軽んじてしまう。
    • 自分の失敗を隠すために、言い訳をしたり、人のせいにしてしまう(わが身を思って人を悪く言う) 。

    <心の掃除のヒント> 自分を大切に思う「自分可愛さ」は、誰にでもある自然な気持ちです。でも、私たちは決して一人では生きていけません。たくさんの「おかげさま」の中で生かされています。

    自分を大切にするのと同じくらい、ほんの少しでいいので、周りの人のことも思いやれたら、世界はもっと温かくなります。「わが身わが子が可愛ければ、人の身、人の子も可愛いがらねばなりません」と教えていただくように 、「自分がこうされたら嬉しいな」と思うことを、今度は自分から誰かにしてみませんか?

    5.うらみ(怨み)

    これは、自分のことは棚に上げて、うまくいかないことを他人や環境のせいにしてうらむ心遣いです。自分の知恵や力、徳が足りないことを思わず、人をうらむことです 。

    <日常のこんな場面>

    • 「こんなに頑張ってるのに、上司は全然評価してくれない」と、会社や上司のせいにして不満を持つ。
    • 同期が先に昇進した時、「あいつはずるい」「運がいいだけだ」と、自分の努力不足を省みず(銘々、知恵・力の足りないこと…思わず)、相手をうらんでしまう 。
    • 何かの企画が失敗した時、すぐに「あの人がちゃんとやらなかったからだ」「タイミングが悪かった」と、自分以外の何かに責任を転嫁してしまう。

    <心の掃除のヒント> 「うらめしい」という気持ちが出てきたら、それは自分自身を振り返るチャンスです 。本当に自分には落ち度がなかったか? 自分の思い込みだけで突っ走っていなかったか?

    他人や環境を責めている間は、一歩も前に進めません。みかぐらうたにも「なんぎするのもこゝろから わがみうらみてあるほとに」とあります 。不満を言うのをやめて、「この状況で、自分にできることは何だろう?」と視点を切り替え、自分の身を省みることが大切です。

    6.はらだち(腹立ち)

    これは、カッとなって感情的に腹を立てる心遣いです。自分の気ままから、自分の理屈ばかりを立てて、相手の言い分に耳を貸そうとしない時に起こります 。

    <日常のこんな場面>

    • 満員電車で足を踏まれたり、ぶつかられたりした時に、イラッとして相手を睨みつけてしまう。
    • 会議で自分の意見が否定されたと感じ、つい感情的に強い言葉で反論してしまう(自分の考えを無理やり主張し、相手の考えを聞かないこと) 。
    • パソコンがフリーズしただけで、思わず舌打ちをしたり、物に当たってしまったりする。

    <心の掃除のヒント> 腹が立った時は、まず深呼吸を一つ。「怒り」の感情は一瞬の火花のようなものです。その火花に飲み込まれて大切な言葉を口にしてしまうと、人間関係に火傷(やけど)をさせてしまうかもしれません。また、ひどい場合は暴力などを相手に加えてしまったり、最悪は命に関わる事態になることもあります。腹立ちの心は相手にぶつけてしまわないように特に注意しましょう。

    親神様は、どんな時も私たちを温かく見守ってくださっています。カッとなっても、その感情は長くは続きません。「腹を立てず、天の理を立てるようにするがよろしい」と教えていただいており 、一呼吸置いて「相手には相手の事情があるかも」と心を落ち着ける習慣をつけましょう。

    7.よく(欲)

    これは、「ほしい」が特定の物や地位を指すのに対し、もっと広く、金銭、名誉、楽をしたいなど、際限なく求める心遣いです。人のものを盗んだり、ごまかしたりする強欲や、色情に溺れる色欲も含まれます

    <日常のこんな場面>

    • 「もっとお金が欲しい」「もっと認められたい」「もっと楽して生きたい」と、今の状況に満足できず、常に「もっと、もっと」と焦燥感に駆られている。
    • 人から良く見られたい一心で、無理をして自分を大きく見せようとする。
    • 仕事で、バレないだろうと数量をごまかしたり、人の成果を自分のもののように報告したりする心(人の目を盗んで数量をごまかす)。
    • 異性関係にだらしなく、パートナーを悲しませてしまうこと(色情に溺れる) 。

    <心の掃除のヒント> 欲を持つこと自体は、生きるエネルギーや向上心につながる大切なものです。問題は、その欲が「自分だけのため」になっていないかどうかです。

    そのエネルギーの向きを、「誰かを喜ばせたい」「社会の役に立ちたい」という方向へ変えてみませんか?「人のたすけになりたい」という欲は、自分自身を大きく成長させ、結果として周りからの信頼や本当の豊かさを運んできてくれます。

    8.こうまん(高慢)

    これは、自分は偉い、賢いと思い上がり、人を見下す心遣いです 。実力もないのに威張ったり、知ったかぶりをしたり、人の欠点ばかり探したりする心も含まれます

    <日常のこんな場面>

    • 少し仕事ができるようになったら、周りの同僚や後輩を「仕事ができないな」と心の中や態度で見下してしまう 。
    • 自分の考えが絶対に正しいと信じ込み、他の人の意見やアドバイスに耳を貸さない。
    • 本当は知らないことでも、プライドが邪魔して「知らない」と言えず、知ったかぶりをしてごまかしてしまう。
    • 人の失敗を笑ったり、欠点ばかりを指摘したりする「あら探し」ばかりする 。

    <心の掃除のヒント> 私たちは皆、親神様のもとでは平等な「子ども」であり、兄弟姉妹です。そして、お互いに「かしもの・かりもの」の身体をお借りし、支え合い、たすけ合って生きています。

    どんなに優れた能力も、自分一人の力で得たものではありません。親神様からのご守護、両親、先生、友人、同僚…見えないところも含めたくさんの支えがあってこその自分です。その「おかげさま」に気づき、謙虚な心を取り戻す時、人との温かいつながりの中で、本当に豊かな心で生きることができます。

    心の掃除を続けると、世界が変わって見える

    さて、「八つのほこり」を一つひとつ見てきましたが、いかがでしたか? 「あ、これ、自分にも当てはまるかも」とドキッとしたものもあったかもしれません。

    それでいいんです。大切なのは、それに「気づくこと」。

    ほこりは、積もっていることに気づかなければ、掃除は始まりません。 「あ、今『ほしい』の心遣いをしたな」「カッと『はらだち』を経験したな」と気づけた瞬間、もう心の掃除の準備は終わったようなものです。

    気づいたら、深呼吸して、「よし、心を切り替えよう」と思う。 あるいは、夜寝る前に一日を振り返り、「今日はあの時、高慢な心遣いをしてしまったな。明日は気をつけよう」と反省する。

    このほこりの掃除を毎日続けていくと、心はどんどん磨かれていきます。 曇っていた心の窓が透明になると、どうなるでしょうか?

    今まで見過ごしていた、日常のたくさんの「ありがたいこと」に気づけるようになります。

    朝、カーテンを開けた時の日差しが、とても温かく感じられたり。 いつも通る道端に咲いている花が、とても綺麗だと感じたり。 同僚がかけてくれた「お疲れさま」の一言が、心に深く沁みたり。

    これこそが、親神様が願われる「陽気ぐらし」への第一歩です。 特別なことをしなくても、私たちの心の持ち方一つで、見えている世界はこんなにも豊かで、喜びに満ちたものに変わっていくのです。

    「おつとめ」で心をリセットしよう

    では、具体的にどうやってその「ほこり」を掃除すればよいのでしょうか。

    もちろん、日々「気づくこと」「反省すること」が第一歩です。そして天理教の教えでは、神様を心の掃除道具である「ほうき」として掃除をするように教えていただいています 。

    そして、心のほこりを払い、心を澄み切らせるための最も大切な行いとして、「おつとめ」をお教えいただいています。

    「おつとめ」は、私たちの身体をお借りしている親神様への感謝と、世界中の人々が「陽気ぐらし」できるようになるための祈りを込めてつとめるものです。

    難しいことではありません。毎日、心を込めておつとめをつとめる。その時間を持つことで、知らず知らずのうちに積もった心のほこりを少しずつ掃除し、親神様の温かいご守護を十分にいただくことができます。

    日々の忙しい生活の中で、カッとなったり、人を羨んだりしてしまった心を、おつとめを通して少しずつ掃除し、澄んだ心でまた明日を迎える。この繰り返しが、私たちの心を強く、明るく育ててくれるのです。

    晴れやかな心で、明日を迎えよう

    私たちは、日々さまざまな出来事に出会い、いろいろな感情を抱きながら生きています。心が揺れ動くのは、当たり前のことです。

    もし今日、心がモヤッとしたり、重く感じたりすることがあったなら、それは「心の掃除をしませんか?」という親神様からの優しい合図かもしれません。

    「八つのほこり」を道しるべに、自分の心を優しく見つめ直してみてください 。 そして、日々のおつとめを通して、一つひとつ丁寧にほこりを掃き清めて、スッキリと晴れやかな心で、新しい明日を迎えましょう。

    あなたの毎日が、陽気ぐらしの明るい喜びに満ちたものとなりますよに。