AIで学ぶ「天理教」

天理教の教えをAIがわかりやすく解説します。

投稿者: 天理教教典のGem

  • 悩みは「親神様からのメッセージ」?苦しみを成長の糧に変える心のスイッチ

    悩みは「親神様からのメッセージ」?苦しみを成長の糧に変える心のスイッチ

    現代を生きるみなさんは仕事や家庭に追われ、社会的な責任もあり、将来への期待と不安が入り混じる、本当に目まぐるしい毎日を過ごしていますよね。

    「なぜか仕事がうまくいかない」
    「人間関係で、深く悩んでいる」
    「予期せぬ病気やケガをしてしまった」
    「将来のことを考えると、漠然とした不安に襲われる」

    そんなふうに、悩みや苦しみ、つらい壁にぶつかって、心がふさぎ込んでしまうことはありませんか?

    私たちは、何か悪いことが起こると、「どうして自分だけがこんな目に」「あの人のせいだ」「運が悪かった」と、つい他人や環境のせいにしてしまいがちです。

    でも、もし、その悩みや苦しみが、単なる「不運」ではなく、あなたに向けられた神様からの大切な「メッセージ」だとしたら。

    天理教の教えでは、私たちが人生で直面する困難や病気を、私たち人間の「」である親神様(おやがみさま)からの温かい「てびき」であると教えていただきます。

    それは、私たちを罰するためではなく、私たちがより陽気に、心豊かに生きるための「軌道修正」のお知らせであり、深い親心からの導きなのです。

    この記事では、そのつらい経験を「罰」ではなく「成長の糧」に変える、心のスイッチについてお話ししたいと思います。


    1. すべての困難は「親心」のあらわれ。「てびき」という導き

    天理教では、親神様が人間を創造された目的は、ただ一つ、「陽気ぐらし(ようきぐらし)」を見ることにあると教えられています

    「陽気ぐらし」とは、私たち人間が、お互いに兄弟姉妹として立て合い、たすけ合い、日々を喜び勇んで暮らす姿のことです 。親神様は、その陽気な姿を見て、私たちと「共に楽しみたい」と願われているのです 。

    「それなら、なぜ病気や悩みがあるの?」

    そう思われるかもしれません。

    親神様は、私たち人間に「心」を自由につかうことをお許しになりました 。しかし、私たちはその自由な心を、時に自分中心の「人間思案」でつかってしまいがちです

    「自分さえよければいい」
    「あの人より得をしたい」
    「人をうらやむ、にくむ」

    そうした心遣いが知らず知らずのうちに積み重なると、本来の陽気ぐらしの道から少しずつ逸れていってしまいます。

    親神様は、そんな私たちを「あわれに思召され」、そのままでは危ない道に進んでしまうと心配し、私たちに「しるし」を見せてくださいます

    それが、病気や悩み、さまざまな事情のもつれなのです。

    このせかいなにかよろづを一れつに
    月日しはいをするとをもゑよ(おふでさき 7号 11)

    なにゝてもやまいいたみハさらになし
    神のせきこみてびきなるそや (おふでさき 2号 7)

    この「てびき(手引き)」とは、まるで、危ない道へふらふらと歩いていく幼い子どもの手を、親がぐっと引いて「そっちは危ないよ」と教えるようなもの。

    手を引かれた瞬間は、子どもは驚いて泣き出すかもしれません。しかし、それは憎しみからではなく、わが子を危険から守りたいという、切なる「親心」からの行いです

    ですから、あなたの今抱えている悩みが、もし、あなたご自身の「心の使い方」を振り返るきっかけを与えてくれているとしたら。それは、親神様があなたを深く愛し、心配し、なんとか陽気ぐらしの道へ連れ戻したいと願ってくださっている、温かい「メッセージ」なのです。


    2. 心を曇らせる「ほこり」とは?

    では、私たちが逸れてしまう「危ない道」とは何でしょうか。

    教えでは、親神様の思召(おぼしめし)にそわない自分中心の心遣いを「ほこり」にたとえて戒められています

    ほこりは、放っておくと、知らず知らずのうちに積もっていきますよね。それと同じで、私たちの自分勝手な心遣いも、日常の中で少しずつ積もり重なっていくと、やがて心の明るさを失わせてしまいます

    親神様は、私たちが反省する「手掛かり」として、代表的な心遣いを「八つのほこり」としてお教えくださっています

    1. おしい(惜しい):出すべきものを惜しむ、骨惜しみをする心。
    2. ほしい(欲しい):分不相応に欲しがる心。
    3. にくい(憎い):人を憎む心。
    4. かわい(可愛い):自分本位の可愛がり、わが身可愛さの心。
    5. うらみ(恨み):人を恨む心。
    6. はらだち(腹立ち):腹を立てる心。
    7. よく(欲):何でもほしいと思う心、強欲。
    8. こうまん(高慢):うぬぼれ、人を見下す心。

    どうでしょうか。私たちにとって、身近に感じられるものも多いかもしれません。

    例えば「ほしい」。SNSで目にする他人の華やかな生活と自分を比べ、「もっとお金が欲しい」「もっと認められたい」と、心が焦りでいっぱいになってしまう。

    例えば「はらだち」。職場で理不尽なことを言われ、カッとなってしまう。あるいは「なんで自分が」と、怒りの気持ちをずっと引きずってしまう。

    例えば「こうまん」。少し仕事がうまくいくと、「自分はできる」とうぬぼれ、周りの人への感謝を忘れ、人を見下してしまう。

    これらの一つひとつは、人間なら誰しもが使いがちな心です。しかし、この「ほこり」が積もり積もった時、親神様は「ほおき(箒)」となって、私たちの胸の掃除を促してくださいます

    せかいぢうむねのうちよりこのそふぢ
    神がほふけやしかとみでいよ
    (おふでさき 3号 52)

    病気や悩みという「てびき」は、まさにその「胸の掃除」のチャンス。「あなたの心、少しほこりが積もっていませんか?」という、親神様からのお掃除のお知らせなのです。


    3. 心のスイッチ「たんのう」の本当の意味

    さて、親神様からの「メッセージ=てびき」を受け取った私たちは、どうすればよいのでしょうか。

    ここで、苦しみを成長の糧に変える「心のスイッチ」が登場します。それが「たんのう(堪能)」です

    「たんのう」と聞くと、「我慢する」「耐え忍ぶ」といった、少し重たいイメージを持たれるかもしれません。

    しかし、天理教で教えられる「たんのう」は、単なる「あきらめ」や「辛抱(しんぼう)」とはまったく違います

    たんのうは、単なるあきらめでもなければ、又、辛抱でもない。日々、いかなる事が起ろうとも、その中に親心を悟って、益々心をひきしめつつ喜び勇むことである。

    つまり、こうです。

    1. 今、自分の身に起きているこの困難(てびき)は、自分の心を振り返るための、親神様からの温かい導きなのだと受け止める。
    2. 「ほこり」に気づかせてもらったことを感謝し、心を入れ替える決意をする。
    3. そして、この状況をただ嘆くのではなく、むしろ喜び勇んで、前向きに乗り越えていこうと心を定める。

    これが「たんのう」です。

    苦しみや悩みの中で「喜ぶ」というのは、一見、矛盾しているように聞こえますよね。

    でも、考えてみてください。もし、あなたが道を間違えそうになった時、誰かが「そっちは違うよ」と教えてくれたら、どうでしょうか。その瞬間は「しまった」と思うかもしれませんが、すぐに「教えてくれてありがとう!」と感謝の気持ちが湧いてきませんか?

    「てびき」も同じです。親神様が「心の使い方、少しズレてるよ」と教えてくださったのです。それに気づけたのですから、これは落ち込むことではなく、むしろ「ありがたい」ことなのです。

    この「たんのう」の心が真に定まると、不思議なことが起こります。

    これを、「たんのうは前生いんねんのさんげ」と諭される。

    「たんのう」の心で通ることは、私たちが前生から引き継いできた「いんねん(因縁)」を納消(なっしょう)することにもつながる、と教えられています。

    つらい出来事を、ただ「つらい」と受け止めるか、「ありがたい」と受け止めるか。その心のスイッチ一つで、私たちの未来、そして「いんねん」までもが変わっていくのです。


    4. 「節から芽が出る」~困難は成長のチャンス

    「たんのう」の心で困難を受け止めた時、その経験はあなたにとって、どのような意味を持つのでしょうか。

    教えでは、こう諭されています。

    これを、「節から芽が出る」と諭される。

    病気や事情のもつれは、人生の「節(ふし)」のようなものです。竹が節があるからこそ強く、高く伸びていけるように、私たち人間も、この「節」を経験するからこそ、心が大きく成人できるのです。

    仕事で大きな失敗をした。その時は、本当に落ち込みます。 でも、その「節」を「たんのう」し、「なぜ失敗したのか」「自分の心に『こうまん』のほこりはなかったか」と深く反省し、心を入れ替えて再出発する。

    すると、その失敗という「節」から、以前よりも謙虚で、思慮深い自分という新しい「」が出るのです

    病気という「節」を経験した。健康な時には気づかなかった、当たり前に食事ができる喜び、仕事ができる喜び。そして、何より、親神様にこの身体を「かしもの・かりもの として生かされていることへの感謝の「芽」が出る。

    あなたの今の苦しみは、決してあなたを打ちのめすためにあるのではありません。それは、あなたが次のステージへ進むための、大切な「節」。そこから、あなただけの美しい「芽」を出させるための、親神様が用意してくださった栄養なのです。


    5. あなたの心が晴れれば、世界も晴れる

    親神様が私たちに望まれているのは、人々が互いに助け合い、明るく喜びに満ちた生活を送る「陽気ぐらし」です 。

    己が心が明るければ、世上も明るいのであって、まことに、「こゝろすみきれごくらくや」と教えられている所以である。

    私たちが親神様の「てびき」を「たんのう」し、「ほこり」を掃除して、心を澄み切らせる。すると、今まで苦しみに満ちていた世界が、まるで違って見えてきます。

    苦しいと思っていた状況は変わらなくても、それを受け止めるあなたの心が変わるからです。心が明るくなれば、世界も明るく映るのです

    今、もしあなたが暗いトンネルの中にいるように感じていても、どうか安心してください。あなたを導こうと、温かい親心を注ぎ続けてくださっている親神様が、すぐそばにおられます。

    その悩みは、あなたを苦しめるものではなく、あなたが「陽気ぐらし」へと一歩踏み出すための、親神様からの温かい「メッセージ」です。

    心のスイッチを「たんのう」に切り替えて、その「節」を、あなたの素晴らしい「芽」に変えてみませんか。